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2023年2月 9日

缶バッジの錆対策・・・その三

 2つ目、缶バッジプレスの際、パーツ製造と同様で、パーツを素手で掴んだりアタッチメントの中にセットしたりしないように注意してほしいと思います。レザープリント、オスセット印刷やオンデマンド印刷で出力された印刷物で缶バッチ製作すると、バッジの錆が生じにくいのですが、インクジェットプリンター出力で、製造を行う場合、染料インクなどに水分がたくさん含まれているため、印刷物とフロントパーツに接触していて、その水分がフロントパーツに浸透し、錆が生じて蔓延します。缶バッジの表側からサビが滲み出ている場合は、ほとんどこの理由によるものです。

                                        

 手間かかりますが、それを防ぐため、製作段階のサビ防止、防サビ加工を心掛けて下さい。缶バッジ製作において、フロントパーツの上に一層のフィルムを被っていますが、そのインクジェット出力した印刷物とフロントパーツを隔離するため、印刷紙とフロントパーツとの間にもう一層のフィルムがあれば理想的です。ご自分で薄いフィルムを見つけてカットした後に使用してOKですし、パーツご購入する際、パーツセットのほかにフィルム単品も追加注文していただければと思います。

 製作するまで在庫のパーツ保管に関しても乾燥や風通しのよい場所がポイントになります。乾燥剤も忘れないように。

 3つ目、完成品の保管、これもパーツの保管と同じです。あくまでも湿った空気となるべく接しないように乾燥剤を多めに使って、保管して下さい。

 

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

缶バッジの錆対策・・・その二

 ブリキ材質の缶バッチがなるべく長く錆から遠ざかる方法は、下記の三つの角度から述べていきたいと思います。

 1つ目は、缶バッジパーツの製造過程・保管

 2つ目は、缶バッチのプレス製作工程・保管

 3つ目は、完成品の保管

 1つ目、缶バッチパーツの製造に関しては、素材であるブリキ加工、つまり鉄板のメッキ―作業が正規の大手メーカーのものかどうかが大事です。缶バッジパーツの製造メーカーも製造過程や倉庫の保管において、多湿の環境を避けているか、乾燥剤を入れて商品保管をするかも重要です。

 また、ブリキは人間の汗や皮脂に触れて、指紋などがつき、時間が経つとそういう箇所に錆が生じやすくなるので、工場がピンを装着する際、作業員に手袋着用などの徹底管理をきちんとしているかどうかもポイントです。素手で絶対に触らないということを弊社は中国工場に常に求めていますし、56mm以上の大き目のパーツの場合は、人件費がかかりますが、輸送中のぶつかり合いによる傷などを避けるため、弊社がピンつけ作業を行っています。その際にも汗や脂などをパーツに付けないように作業員の手袋着用を義務化させていますし、パーツの保管も乾燥する環境で乾燥剤をふんだんに使っています。

                                    

  残念ながら、缶バッジマシンに関してはパーツも含めて、TALENTブランドの模倣製品が大量に売られています。価格の勝負のため、中に劣悪な素材を調達し、劣悪な環境で生産・管理・保管をしているものが多く、導入の際、ぜひご注意が必要です。

 

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

缶バッジの錆対策・・・その一

 写真店を経営している頃のことですが、ある日、お客様に赤ちゃんの孫の写真で作った缶バッチを見せていただきました。父親の会社異動で、一家が東京から愛媛に移って、自慢の孫が現在15才の野球少年になっていると嬉しそうな寂しそうな心情で語ってくれたことを憶えています。その大事に保管していただいた缶バッジは恐らく14年間以上の歳月を経って、すでに錆びだらけのものですが、おばあちゃんは孫への愛情が直球で伝わってきました。

 そもそも缶バッチはスチル製品で、缶詰の缶と同様、ブリキという材質で作られています。腐食から鉄の防御力を高めるため、ブリキは鉄(Fe)の表面にスズ(Sn)と呼ばれる物質を覆ったものです。いわゆるメッキを施しました。とは言えブリキは空気中の水分と酸素に触れると、化学反応で酸化を起こし、錆に至ります。

 鉄の表面に錆に強いメッキを施されても、パーツの縁や断面にメッキ―ができないため、その部分は錆に弱いし、まして10数年の歳月で愛する孫の缶バッチに経年劣化も加えますと、錆びるのも無理がありません。

 特に日本列島は海洋性気候のため、空気が湿って、海に近い環境に塩分や潮風の影響もあり、乾燥の環境と比べると錆やすいのです。

 数年前にある四国のお客様は製作した缶バッジを海辺の売店で販売をしていたところ、半年も経ってないうちに錆が見つかって、弊社に相談したことがあります。原因究明のため、錆びた完成缶バッチを送っていただきました。梱包を開ける途端、空気中に湿ったカビの匂いが漂っていました。お客様に保管場所などを聞いたところ、どうやら海辺の売店の裏にそのまま保管していたそうです。道理でと思いました。

                              

 では、缶バッジ製作や保管にあたって、錆対策をどうすればよいでしょうか。

 

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

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